臨床で使えるシューズ療法専用アプリ【PitFitter】(ピットフィッター)
- 7月18日
- 読了時間: 8分
更新日:7月23日
シューズ療法に革命を。PitFitterが治療家の現場を変える理由
はじめに
「その靴、本当に合ってますか?」
患者さんからの靴に関する相談を受けた時、自信を持って答えられる治療家はどれほどいるでしょうか。外反母趾、変形性膝関節症、足底腱膜炎...これらの症状の多くは、実は「靴の選び方」と密接に関係しています。
しかし、適切なシューズ選定は想像以上に複雑で、従来は経験と勘に頼る部分が大きいのが現実でした。そんな臨床現場の課題を解決するために誕生したのが、PitFitter(ピットフィッター)です。
PitFitterとは?
PitFitterは、わずか30秒で患者さんの足に最適な靴を選定できるWEBアプリケーションです。シューズ療法の臨床家・岩井元気先生との共同開発により、「現場で本当に使えるツール」として設計されました。あなたが患者さんの足サイズをフットゲージやメジャーで測定。そのデータを入力するだけで、パッとシューズ療法に最適なシューズが提案されます。
核となるコンセプト
"Fit First. Pressure Last."
「まずフィットありき」──もう、靴選びで迷う時間に追われる必要はありません。患者さんを待たせることなく、時間的プレッシャーを感じることなく、適切なシューズ選定が可能になります。

なぜ今、シューズ療法なのか?
見過ごされてきた「靴の影響」
日本足病学協会では、シューズ療法の重要性に着目し、体系化・臨床導入に力を入れています。しかし、多くの治療家にとって、靴が身体に与える影響の大きさはまだ十分に認識されていないのが現状です。
不適切なシューズが引き起こす症状:
外反母趾の進行
変形性膝関節症の発症・悪化
足底腱膜炎
歩行バランスの悪化
腰痛・肩こりの慢性化
即効性のある治療手段
シューズ療法は、今最も短時間で結果が出せる治療方法の一つです。適切な靴に変更するだけで、患者さんの歩行パターンが即座に改善し、痛みの軽減や可動域の向上が期待できます。

PitFitterの3つの特長
1. 臨床で蓄積されたデータに基づく判定システム
足長と足囲の2点測定により、国内外210以上のモデルから最適な靴を自動選定。従来の「感覚的アドバイス」から脱却し、データに基づいた提案が可能です。(JIS規格(日本産業規格/日本工業規格)の靴サイズ・ワイズ表)
2. 包括的なウィズ対応
細いウィズ(A/B/C)から幅広いウィズ(G)まで対応。足の実寸と実際のシューズの「適応ウィズ」をマッチングし、これまで見落としていた適合シューズも発見できます。
3. 臨床現場での使いやすさ
PC・タブレット・スマホで利用可能
インストール不要のWEBアプリ
スタッフでも操作可能なシンプル設計
測定は足長・足囲のみ

JPAシューズ療法研究会会員は無料利用可能
PitFitterは、JPAシューズ療法研究会の会員の方に無料でご提供しています。ただし、研究会への入会には「JPAシューズ療法講座Ⅰ 基礎編」の受講、もしくはJPA中級認定セミナー受講が必要になります。
シューズ療法の基礎理論をしっかりと学んだ上で活用することで、PitFitterの真価を最大限に発揮できます。
※JPA中級認定セミナーを受講された方&シューズ療法講座Ⅰ基礎編をすでに受講された方は
JPAシューズ療法研究会入会ページをご案内いたしますので、JPA公式LINEにてお問い合わせください。
JPAシューズ療法研究会「既存会員」の方は、「オンラインプログラム」からすでにご利用いただけます。
▼使用方法
①JPAシューズ療法研究会オンラインプログラムを開く
②会員専用コンテンツを開く
③PitFitter(ピットフィッター)アプリページを開く
④ボタンクリックで起動
⑤必ず、オンラインプログラム内の注意事項をお読みください。
JPA公式サイト オンラインプログラムはこちら
↓
最後に
治療の成果は"歩行"で決まります。その歩行を支える「シューズ」の選び方を間違えれば、どんなに優れた治療技術も効果は半減してしまいます。
PitFitterは、シューズ療法を「再現性のある技術」に変えるツールです。患者さんの「靴の悩み」に、もう感覚で答える必要はありません。あなたも今すぐ、シューズ療法への第一歩を踏み出してください。
PitFitter よくある質問(FAQ)
基本機能について
Q: PitFitterはどのような機器で利用できますか?
A: PC、タブレット、スマートフォンのいずれでも利用可能です。WEBアプリケーションのため、特別なソフトウェアのインストールは不要で、インターネット環境があればすぐにご利用いただけます。
Q: 測定に必要な項目は何ですか?
A: 足長と足囲の2点のみです。複雑な測定は不要で、わずか30秒で適切なシューズの選定が可能です。足のサイズ測定に関しては、先生自身が行って頂く必要があります。測定方法に関しては、「JPAシューズ療法講座Ⅰ基礎編」 または、「JPA中級認定セミナー」で学習が可能です。
Q: どれくらいの靴から選定してくれるのですか?
A: 国内外210以上のモデルから最適な靴を自動選定します。幅広いメーカー・ブランドに対応しているため、患者さんのニーズに合った選択肢を提供できます。
利用資格・料金について
Q: PitFitterを利用するにはどうすればよいですか?
A: JPAシューズ療法研究会の会員になる必要があります。会員の方は無料でご利用いただけます。
Q: 研究会に入会するための条件はありますか?
A: 「JPAシューズ療法講座Ⅰ 基礎編」の受講が必須です。シューズ療法の基礎理論を学んでいただくことで、PitFitterを効果的に活用できます。※またはJPA中級認定セミナー受講済みの方も研究会への入会は可能です。
Q: すでにJPA中級認定セミナーを受講しています。どうすればよいですか?
A: JPA中級認定セミナーまたはシューズ療法講座Ⅰ基礎編を受講済みの方は、JPA公式LINEからお問い合わせいただければ、入会ページをご案内いたします。
Q: なぜシューズ療法講座や中級認定セミナーに参加した人だけしか使えないんですか?
A: シューズ療法は医療行為の一部であり、不適切な靴選びは患者さんの症状を悪化させるリスクがあるためです。PitFitterは高精度なツールですが、結果を正しく解釈し、患者さんに適切な指導を行うには、足部解剖学や歩行分析などの専門知識が不可欠です。
Q: ツールがあれば誰でも使えるのではないですか?
A: PitFitterは靴を選定しますが、「なぜその靴が適しているのか」「どのように履けばよいのか」「どんな点に注意すべきか」といった説明は治療家の知識に依存します。基礎知識なしに使用すると、かえって患者さんに害を与える可能性があります。
Q: 他の医療機器と何が違うのですか?
A: シューズ療法は患者さんの日常生活に直接関わる治療法です。間違った指導をすると、毎日の歩行で症状が悪化し続ける可能性があります。そのため、しっかりとした理論的背景の理解が特に重要になります。
Q: 講座を受けずに使えるようになる予定はありますか?
A: 現在のところ、患者さんの安全性と治療効果を確保するため、基礎教育を受けた専門家のみの利用に限定しています。シューズ療法の品質と信頼性を保つためのポリシーです。
Q: 講座を受ける価値はあるのでしょうか?
A: はい。シューズ療法は即効性があり、短時間で結果が出せる治療手段です。適切な知識を身につけることで、PitFitterを最大限活用でき、患者さんの症状改善に大きく貢献できます。また、他の治療法との組み合わせでさらに効果を高められます。
技術的な質問
Q: ウィズ(足幅)にはどの程度対応していますか?
A: 細いウィズ(A/B/C)から幅広いウィズ(G)まで包括的に対応しています。JIS規格に基づいた正確なマッチングを行います。
Q: 従来の靴選びとの違いは何ですか?
A: 従来の経験や感覚に頼った選定ではなく、臨床で蓄積されたデータに基づく科学的な判定システムを使用しています。再現性があり、スタッフでも同様の結果を得られます。
Q: インターネット環境が不安定な場合でも使えますか?
A: WEBアプリケーションのため、安定したインターネット接続が必要です。オフライン環境では利用できませんので、ご注意ください。
臨床応用について
Q: どのような症状の患者さんに適用できますか?
A: 外反母趾、変形性膝関節症、足底腱膜炎、歩行バランスの問題、腰痛・肩こりなど、足部の問題が関連する幅広い症状に対応可能です。
Q: スタッフでも操作できますか?
A: はい。シンプルな設計により、治療家でなくてもスタッフの方が操作することが可能です。患者さんをお待たせすることなく、効率的な院運営に貢献します。
Q: 選定結果はどのように患者さんに説明すればよいですか?
A: データに基づいた客観的な結果のため、患者さんにも納得していただきやすい説明が可能です。「なぜその靴が適しているのか」を科学的根拠とともにお伝えできます。
その他
Q: アプリの操作方法がわからない場合はどうすればよいですか?
A: JPAシューズ療法研究会のオンラインプログラム内に詳しい使用方法と注意事項が記載されています。必ずそちらをご確認ください。
Q: 今後新しい靴のモデルは追加されますか?
A: 詳細な更新スケジュールについては、JPAシューズ療法研究会を通じてお知らせいたします。継続的な改善・拡充を予定しています。
Q: 他の治療家と情報共有はできますか?
A: JPAシューズ療法研究会のコミュニティを通じて、他の会員の方との情報交換や症例共有が可能です。
